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「過去」との絶え間ない対話のために:《平和の少女像》をめぐって【2/2ページ】

*1──北原恵「アート・アクティヴィズム(66) ハルモニ達とともに、日本大使館を見つめ続ける:ソウル『平和の碑』慰安婦像の制作者に聞く」『インパクション』185号、インパクト出版会、2012
*2──小田原のどか+戸田穣「彫刻と建築の問題 記念性をめぐって」
*3──岡﨑乾二郎「聴こえない旋律を聴く」
*4──山下愛英が指摘する韓国内のナショナリズムと「慰安婦」問題をめぐる構図は、直接的に朴裕河の置かれている状況と関係すると思われる。本件については、『対話のために:『帝国の慰安婦』という問いをひらく』が詳しい。また本書収録の上野千鶴子「『帝国の慰安婦』のポストコロニアリズム」を読まれる際には、宮城晴美「沖縄からの“異議”申し立て:上野千鶴子「『帝国の慰安婦』のポストコロニアリズム」を読んで」(『女性・戦争・人権』16号、2018)および、宮城への上野からの応答「宮城晴美さんへの応答」『女性・戦争・人権』17号、2019)も併せて読まれたい。
*5──慰安婦問題における自由意志、実態調査の難しさ、公娼制度や軍管理売春などの論点はすでにいくつもの先行研究が存在するが、筆者からはとくに若い読者に向けて、熊谷奈緒子の『慰安婦問題』(ちくま新書、2014)を推薦する。また、国軍維持のためには売買春をシステム化すべきだというマグヌス・ヒルシュフェルト『戦場と性』(明月堂書店、2014)も合わせて読まれたい。アジアの植民地支配とジェンダー表象についての論集として『アジアの女性身体はいかに描かれたか:視覚表象と戦争の記憶』(青弓社、2013)もお薦めしたい。また、像の設置背景は以下が詳しい。『〈平和の少女像〉はなぜ座り続けるのか』(世織書房、2016)
*6──小田原のどか「彫刻を見よ:公共空間の女性裸体像をめぐって」
*7──文化庁「あいちトリエンナーレに対する補助金の取扱いについて(2020年2月23日)」
*8──JNN世論調査
*9──「(耕論)国民感情と言うけれど」『朝日新聞』2019年12月11日付
*10──文化庁「あいちトリエンナーレに対する補助金の取扱いについて」
*11──日本国憲法改正草案Q&A
*12──小田原のどか「拒絶から公共彫刻への問いをひらく:ヤノベケンジ《サン・チャイルド》撤去をめぐって」

編集部

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