EXHIBITIONS

細見コレクション-琳派と若冲-

2020.09.12 - 10.25, 2020.10.27 - 12.20

酒井抱一 鹿楓図団扇 細見美術館蔵

池田孤邨 四季草花流水図屛風 細見美術館蔵

伊藤若冲 花鳥図押絵貼屛風(部分) 細見美術館蔵

伊藤若冲 雪中雄鶏図 細見美術館蔵 後期展示

織部千鳥文手付四方鉢 細見美術館蔵

 大正~昭和前期に大阪を基盤に活躍した実業家・細見良(初代古香庵、1901〜79)に始まる細見家三代が築き、日本美術史のほぼすべての時代・分野を網羅する作品で構成される細見コレクション。初代古香庵は、平安・鎌倉時代の仏教・神道美術に傾倒し、また茶の湯釜、根来(ねごろ)、水墨画、絵巻などの蒐集を精力的に行った。

 いっぽう、二代古香庵(1922〜2006)は、とくに桃山・江戸時代の絵画を好んで集め、昭和40〜50年代には一般にあまり知られていなかった伊藤若冲や江戸琳派の作品に注目し、研究と蒐集に情熱を注いだ。そのほかに、葛飾北斎など江戸絵画の多彩さを物語る様々な作品を収め、父に続いて多層的なコレクションを形成した。

 本展では、幅広い年代と分野で構成される細見コレクションのなかでも人気の高い琳派と伊藤若冲の作品を選りすぐって展示。あわせて豊かな表現力をもつ桃山陶芸・志野と織部を紹介する。