EXHIBITIONS

[山種美術館 広尾開館10周年記念特別展]

花 ・ Flower ・ 華 ―四季を彩る―

山種美術館|04.05 - 06.01

横山大観 山桜  1934(昭和9)年 山種美術館蔵

酒井抱一  月梅図 19世紀(江戸時代) 山種美術館蔵

小林古径 白華小禽 1935(昭和10)年 山種美術館蔵

荒木十畝 「四季花鳥」のうち《夏(玉樹芳艸)》 1917(大正6)年 山種美術館蔵

菱田春草 白牡丹 1901(明治34)年頃 山種美術館蔵

 春夏秋冬の移り変わりとともに多彩な表情を見せる花は、季節を象徴するモチーフとして愛好され、詩歌や文学、絵画と結びついてきた。そして、花の画題は季節の情趣を感じさせながら、鳥や虫、人物とも組み合わさった多彩なバリエーションで目を楽しませてくれる。

 江戸時代の琳派の絵師・酒井抱一は、月夜の梅を描いた《月梅図》、菊に瑠璃鶲を配した《菊小禽図》など、風雅な花の姿を描写。近代以降にも、桜を愛でる女性像を描いた上村松園の《桜可里》、初夏の泰山木と瑠璃鳥を取り合わせた小林古径の《白華小禽》、雨上がりの紫陽花を描いた山口蓬春の《梅雨晴》のように、花を描き、季節特有の自然美をとらえた優品が数多く生み出されている。

 本展では、江戸時代から現代まで、名だたる画家たちが花々を描いた作品を、春夏秋冬の順に並べ、美術館に百花繚乱の世界を体現。季節の移ろいを楽しむとともに、花言葉や花の特徴、作品や花への想いを語った画家の言葉などを交え、花の絵画の魅力を様々な視点から紹介する。(文中の作品はすべて山種美術館蔵)