EXHIBITIONS
平田実「東京慕情/昨日の昭和 1949-1970」
平田実は1930年東京生まれの写真家。国会速記者を経て独学で写真を開始し、53年に「アサヒカメラ臨時増刊 國際寫眞サロン」への発表をもって実質的な写真家デビューを果たした。以降、フリー・フォトジャーナリストとして活動し、50〜70年代にかけて戦後復興から高度経済成長へと向かう東京と市井の人々の姿を記録した。
戦後間もない東京で、進駐軍の靴磨きや路上で立ち売りをする人、未来への希望を抱いてたくましく生きる人の姿や、紙芝居や縁日に目を輝かせる子供たちをとらえた一方、ちんどん屋や芸妓神輿などに取材し、時代の情緒を写し取った。
60年代には、オノ・ヨーコ、赤瀬川原平、篠原有司男、ハイレッド・センター、ゼロ次元といった前衛美術家たちの活動を撮影し、週刊誌への掲載を通して世間に紹介。たんなる記録者を越えた対象との「共生」による表現を追求した後、70年代に再び東京の街へと目を向けた。都市開発事業の中心として高層ビルの建築が進む新宿の様子と、50年代の東京を写した写真は、「東京慕情/昨日の昭和 1949-1970」シリーズとしてまとめられた。
本展では、戦後復興期から高度経済成長期にかけて、市井の人々や東京の街、社会の変わりゆくあり様を活写した同名シリーズより、約26点を展示する。
戦後間もない東京で、進駐軍の靴磨きや路上で立ち売りをする人、未来への希望を抱いてたくましく生きる人の姿や、紙芝居や縁日に目を輝かせる子供たちをとらえた一方、ちんどん屋や芸妓神輿などに取材し、時代の情緒を写し取った。
60年代には、オノ・ヨーコ、赤瀬川原平、篠原有司男、ハイレッド・センター、ゼロ次元といった前衛美術家たちの活動を撮影し、週刊誌への掲載を通して世間に紹介。たんなる記録者を越えた対象との「共生」による表現を追求した後、70年代に再び東京の街へと目を向けた。都市開発事業の中心として高層ビルの建築が進む新宿の様子と、50年代の東京を写した写真は、「東京慕情/昨日の昭和 1949-1970」シリーズとしてまとめられた。
本展では、戦後復興期から高度経済成長期にかけて、市井の人々や東京の街、社会の変わりゆくあり様を活写した同名シリーズより、約26点を展示する。