EXHIBITIONS

竹村京 「となりのにわ」

Kei Takemura "Garden Next Door" ©Kei Takemura

 東京・六本木のタカ・イシイギャラリーで、竹村京による個展「となりのにわ」が開催されている。会期は9月26日まで。

 竹村は1975年東京都生まれ。ものや場所に積層する時間や記憶、そこに刻まれた存在の痕跡を主題に制作を続ける。目には見えない関係性をすくい上げ、過去と現在、存在と不在が交差する地点を作品のなかに立ち上げてきた。

 本展では、金糸に加え、赤と緑の糸を用いた新作を展示。補色でありながら、光やフィルターを介することでいっぽうが鮮やかに現れ、もういっぽうが見えなくなる赤と緑の性質を通して、人々が目にする存在の移ろいや、かりそめの姿を探る。

 また、金糸は仏教における浄土の光や、中世ヨーロッパにおける時間と場所を超えた神聖な領域、さらには変容の果てに到達する完成された物質を想起させる要素として用いられる。かりそめに現れては消える色彩と、時空を超えてあり続ける光を対置しながら、変化し続ける世界のなかに宿る普遍を見つめる新たな作品群を紹介する。

 なお、本展は、水戸芸術館で開催されている個展「うごくせかい」と同時期に開催されている。