EXHIBITIONS

特集展示I期

おかしみとかなしみ:道化の世界

 町田市立国際版画美術館で、特集展示Ⅰ期「おかしみとかなしみ:道化の世界」が開催されている。

 本展では、西洋の版画に度々描かれてきた道化や愚者に注目。ロバの耳と鈴がついた頭巾をかぶる阿呆者や、間抜けで滑稽な言動で耳目を集める演劇のキャラクター、サーカスをはじめとした見世物芸人たちなどを描いた作品を紹介する。

 人間の愚行を誇張することで笑いに風刺を効かせたり、戯言や軽業によって笑声や歓声を起こしたりする道化たちの姿を通して、人々の生活に刺激を与えてきた表現をたどる。また、愚かさを自覚しているからこそ賢いとされる「賢き愚者」としての側面にも着目する。

 さらに19世紀になると、嘲笑と喝采を浴びる表の顔に隠された、ひとりの人間としての姿にスポットが当てられるようになった。今回の展示では、道化や愚者の面白可笑しい姿だけでなく、悲哀を帯びた表情を見せる作品も取り上げる。

 出展作家は、ゼバルト・ベーハム、ジャック・カロ、フランシスコ・ゴヤ、ジョルジュ・ルオー、フェルナン・レジェ、パブロ・ピカソ、マックス・ベックマン、マルク・シャガールら。展示室では、約40点の作品を展示している。