EXHIBITIONS

月を射る

KAG
2026.05.19 - 08.16

《731部隊》©︎ガタロ

 KAGで「月を射る」が開催される。

 本展は、詩人、尹東柱(ユン・ドンジュ)が1930年代末に記した散文詩「月を射る」を起点に、近代から現在に至るイメージに通底する「植民地主義」の精神構造を考察する。朝鮮半島に生まれ、日本留学中に治安維持法違反で獄死した尹は、その詩において、夜空で「あざわらっている」月を自作の弓で射ようと試みた。

 本展では、戦前・戦中の教育映像やプロパガンダ、パフォーマンスから現代のフィールドワークまでを横断し、かつて「帝国」が形成した管理モデルと、その地平に芽吹いた今日の問題を問い直す。国家や行政、あるいは社会的な「規範」というフィルターによって、かつて上映を禁じられ、記述を削除され、あるいは存在そのものを拒絶されてきた「検閲の記憶」を内包する作品を紹介する。

 出展アーティストは、藤井光、亀井文夫&吉見泰、崔承喜、山本聖子、T.T. タケモト、森田玲音、ガタロ、白川昌生、井上莞(李炳宇)、厚木たか。