EXHIBITIONS

アペルト21 野村由香 黄金の川

2026.04.04 - 08.23
 金沢21世紀美術館で「アペルト21 野村由香 黄金の川」が開催されている。

 「アペルト」は、若手作家を中心に個展形式で紹介する展覧会シリーズとなっており、作家とキュレーターが作品発表の機会を創出し、いま起こりつつある新しい動向を提示するものとして位置づけられる。

 今回の出展作家である野村由香は1994年岐阜県生まれ。2017年に金沢美術工芸大学美術工芸学部美術科彫刻専攻を卒業、19年に京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程彫刻専攻を修了。日常生活や社会、自然に通底している根源的な力の作用に関心を持ち、そこに流れる固有の時間を造形やインスタレーションとして表現している。

 本展では、人の営みと土地との関係性に注目し、両者に通底する根源的な力の作用や固有の時間感覚を、現場での観察や介入を通じて可視化した作品を紹介。見慣れた風景をわずかにずらしながら提示するインスタレーションを通して、知覚の在り方を問いかける。

 今回の展示にあたり野村は、金沢における砂金採りの営みに着目する。市内を流れる犀川で行われてきた砂金採りの動作にもとづき、すくって揺するという身振りから着想を得た新作インスタレーションを展示。その身振りは、川の流れに喩えられる自然のダイナミズムや土地の歴史と重なり、人と自然の営為の交差を示す。