EXHIBITIONS

笠原恵実子「DR 2019-」

2026.02.28 - 03.28
 The Third Gallery Ayaで、笠原恵実子による個展「DR 2019-」が開催されている。

 笠原恵実子は1963年東京都生まれ。88年に多摩美術大学大学院美術研究科を修了。90年にアジア文化カウンシルのためニューヨークに滞在。91年にはカルティエ現代美術財団アーティスト・イン・レジデンス・プログラムに参加している。94年に文化庁芸術在外研究員としてニューヨークに滞在、97年にポーラ美術振興財団在外研修。2003年にニューヨーク美術財団より奨学金を受ける。14年より多摩美術大学教授。

 笠原は、彫刻、写真、映像やパフォーマンスなど多岐にわたるメディアを用い、性別や宗教といった社会における規定や制度について作品制作を行ってきた。

 本展は、植民地主義の形成と発展に関わる近代鉄道の敷設について展開してきたプロジェクトの最終章となっている。経済的発展に伴い拡張しながら人々を魅了する鉄道が、移動や物流手段にとどまらず、越境による他文化への侵食を進める側面に着目。鉄道と、それを生み出す原資となる貨幣との関係を取り上げ、現在も続く侵略行為へ連鎖する矛盾を孕んだ社会的メタファーとして、自らが行う行為とその記録を集積した作品を展示している。

*展覧会名にあるDRは、Deutsche Reichsbahn(旧ドイツ国鉄)の略称。