EXHIBITIONS

谷口弦「Whisper of the Void」

2025.03.15 - 04.06

©Gen Taniguchi / courtesy of VOILLD

 VOILLDで、谷口弦による個展「Whisper of the Void」が開催される。

 谷口弦は1990年佐賀県生まれ。関西大学社会学部心理学科を卒業後、服飾業界での勤務を経て、江戸時代より300年以上続く和紙工房・名尾手すき和紙の7代目として家業を継ぎ伝統を守る傍ら、作家として作品の制作を行う。谷口は、和紙には意図や作為がなく、この世界の現象をありのまま受け入れるものと考えている。自然体で柔軟な和紙が持つ"無形の美"をいかに表現していくかをテーマに掲げながら、様々な技法や素材を手漉き和紙の技術とかけあわせ、和紙を用いたプロダクトの開発や先鋭的な立体、平面作品を制作してきた。

 本展では、和紙が持つ、何も描かれていないことで生まれる他のものとの関係と可変性に焦点をあて、その特性が織りなす新たな表現を探求した作品群を発表。最新作の平面・立体作品、約20点が展示される。