EXHIBITIONS

戦後80年 ちひろと世界の絵本画家たち

絵本でつなぐ「へいわ」

2025.03.01 - 06.01

いわさきちひろ シクラメンの花のなかの子どもたち『戦火のなかの子どもたち』(岩崎書店)より 1973年

 安曇野ちひろ美術館で「戦後80年 ちひろと世界の絵本画家たち 絵本でつなぐ『へいわ』」が開催される。

 2025年は日本の敗戦から80年にあたる年。いわさきちひろなど、戦争を経験した画家たちは、二度と戦争を繰り返してはならない、子供たちにしあわせであってほしいという切実な思いを絵本に込めた。その思いは次の世代、さらにその次の世代の絵本のつくり手たちにも受け継がれ、子供たちの心にたくさんの平和の種をまいたと言える。そして絵本は大人たちにも、平和や戦争について考えるきっかけをあたえてくれる。

 本展では、ちひろや世界の絵本画家たちが平和への思いを込めて描いた絵本や、戦争を描いた絵本を展示。また、戦争のなかでの子供時代をつづった黒柳徹子(ちひろ美術館館長)の自伝的物語『窓ぎわのトットちゃん』(講談社)とその続編も、ちひろの絵とともに紹介する。

 加え至光社にて発見されたちひろの作品32点のうち15点の新収蔵作品を安曇野ちひろ美術館とちひろ美術館・東京にて公開。うち10点の新収蔵作品を安曇野ちひろ美術館にて展覧する。