EXHIBITIONS

中島玲菜「冬のほとり」

2024.11.13 - 11.30

中島玲菜 とうやの冬日差 2024 黒板、チョーク 410 × 606 mm

 Gallery MUMONで、中島玲菜による個展「冬のほとり」が開催されている。

 中島玲菜は、黒板にチョークを使用し、風景画をおもに制作している黒板画家だ。2015年に高校の教室の黒板に描いた黒板アート作品をSNSにアップしたところ話題となり、宮部みゆき著『過ぎ去りし王国の城』(KADOKAWA)の装画に抜擢された。

 本展で中島は、黒板にチョークのみで描いた作品や、パンパステル画などを展示。「澄み渡る湖面、冴えた風、波の音、眩い光。一人きりで佇んだ冬の日の、淡く愛おしい記憶を描き留めました」と語っている。

 黒板アートの作家は少ないなか、表現方法や画材など試行錯誤しながら作家独自のやり方を開拓し確立してきた技法で描いた作品を発表している。