EXHIBITIONS

「清流の国ぎふ」文化祭2024

DX時代のメディア表現ー新しい日常から芸術を思考する

ソフトピアジャパンセンター ワークショップ24
2024.11.01 - 11.07

IAMAS附属図書館に設置した藤幡正樹 Light on the Net 1996 / 2024

山下麻衣+小林直人 発芽を待つ 2002

 ソフトピアジャパンセンター ワークショップ24で「『清流の国ぎふ』文化祭2024 DX時代のメディア表現──新しい日常から芸術を思考する」が開催される。

 コロナ禍を経て、デジタル技術を介したコミュニケーションが日常化しつつある。本展は、こうした新たな日常を経て、さらなるデジタルトランスフォーメーション(=DX)のヒントとなる思考を一堂に会した展覧会だ。

 本展が注目するメディア表現は、数学的・科学的発想、技術や工学を応用した新たな創造性にもとづき、人類が有史以来培ってきた温故知新の哲学を統合する分野の一端を占めている。とくに、空間と時間の隔たりを超越することに着目し「ここ・よそ」と「過去・現在・未来」をつなぐ「・」を意識していると言える。

 デジタルとアナログ、端末(オンライン)と対面(リアル)、サブスクリプション視聴と同時視聴、新しいと古いなどなど「あいだ」を意識する想像力こそが、持続可能な社会を先導する理性であり、メディアであり、霊性だと仮定すると、DX時代のメディア表現は様々な「と」が主題になっている。とくに、1996年にソフトピアジャパンセンタービルに設置された、世界的メディア・アーティストである藤幡正樹の《Light on the Net》は、インターネットによって切り拓かれた「ここ」と「よそ」を接続する、新たなブラウザの提案を含む作品でだった。一時撤去されていた予言的な本作を「清流の国ぎふ」文化祭2024を機に、IAMAS附属図書館から再起動する。