EXHIBITIONS

秋季特別展

日本美術院再興110年 日本画の開拓者たち

2024.08.31 - 11.30

安田靫彦 王昭君 昭和22(1947) 足立美術館蔵

 足立美術館で、秋季特別展「日本美術院再興110年 日本画の開拓者たち」が開催されている。

 日本美術院は、1898年(明治31年)に岡倉天心を中心に創立した美術団体である。新しい時代にふさわしい日本画を創造するという天心の理想を実現するため、横山大観、下村観山、菱田春草らが参加し、日本画研究に邁進した。伝統的な線描による表現を排除した新技法などを試みるが、当時は世間に受け入れられず、美術院は一時自然消滅となってしまう。

 しかし、1914年(大正3年)、前年に逝去した天心の遺志を達成しようと、大観、観山が中心となって美術院を再興。画家たちはそれぞれに研鑽を積み、院展を舞台に数々の名作や話題作を発表した。

 本展では、日本美術院の再興110年を記念し、初期に活躍した春草を含む、院展の画家たちの作品を紹介。画壇に大きな影響を与えた、日本画の開拓者といえる巨匠たちの名画に触れてみてほしい。