EXHIBITIONS
内藤礼 生まれておいで 生きておいで
銀座メゾンエルメス フォーラム 8・9階で「内藤礼 生まれておいで 生きておいで」が開催される。
内藤は、1961年広島県生まれ、現在東京を拠点に活動。これまでのおもな個展は「breath」(ミュンヘン州立版画素描館、2023)、「うつしあう創造」(金沢21世紀美術館、2020)、「明るい地上には あなたの姿が見える」(水戸芸術館現代美術ギャラリー、2018)など。内藤は「地上に存在することは、それ自体、祝福であるのか」を、一貫した問いとして作家活動を続けてきた。
本展は、東京国立博物館にて9月23日まで開催されている同名の展覧会と一連の流れを持って構想されたもの。会期を一部かさねあわせながら、ひとつの大きな円環を描くというかたちで展開する。
連続するふたつの会場は、絵画や立体作品によってつながる構成をとっている。とりわけ、2023年から24年のあいだに日々作家のアトリエで制作された絵画「color beginning/breath」のシリーズは、展覧会へと向かう作家の生の刻として、物理的な時間の不可逆性を示し、両会場を結ぶ円環の語りの一軸を形成する。
東京国立博物館で紡がれた縄文時代の土製品や獣骨との親密な時間やままごとの痕跡、数々の展示室を巡る回路からもたらされた記憶。それらは、会期を完全にかさねることのない本展においても、作品の断片や空気、眼差しのあいだに交差する時空を形成し、空間に佇む人や低い位置に設置された《座》に身を寄せる人の姿を通して、超越的な協和を浮かび上がらせる。
内藤は、1961年広島県生まれ、現在東京を拠点に活動。これまでのおもな個展は「breath」(ミュンヘン州立版画素描館、2023)、「うつしあう創造」(金沢21世紀美術館、2020)、「明るい地上には あなたの姿が見える」(水戸芸術館現代美術ギャラリー、2018)など。内藤は「地上に存在することは、それ自体、祝福であるのか」を、一貫した問いとして作家活動を続けてきた。
本展は、東京国立博物館にて9月23日まで開催されている同名の展覧会と一連の流れを持って構想されたもの。会期を一部かさねあわせながら、ひとつの大きな円環を描くというかたちで展開する。
連続するふたつの会場は、絵画や立体作品によってつながる構成をとっている。とりわけ、2023年から24年のあいだに日々作家のアトリエで制作された絵画「color beginning/breath」のシリーズは、展覧会へと向かう作家の生の刻として、物理的な時間の不可逆性を示し、両会場を結ぶ円環の語りの一軸を形成する。
東京国立博物館で紡がれた縄文時代の土製品や獣骨との親密な時間やままごとの痕跡、数々の展示室を巡る回路からもたらされた記憶。それらは、会期を完全にかさねることのない本展においても、作品の断片や空気、眼差しのあいだに交差する時空を形成し、空間に佇む人や低い位置に設置された《座》に身を寄せる人の姿を通して、超越的な協和を浮かび上がらせる。