EXHIBITIONS

2024年度 コレクション展2

2024.07.13 - 09.29

芥川(間所)紗織 神話・神々のタンジョウ 1956 133.0 × 197.2 cm

 高松市美術館で「2024年度 コレクション展2」が開催されている。

 高松市美術館は、今年2024年に芥川(間所)沙織(1924~1966)が生誕100年を迎えるにあたり、彼女の作品を所蔵する全国の10館の美術館とともに、各会場で自館の芥川作品を展示するプロジェクト「Museum to Museums」に参加。

 本展は、女性の活躍が珍しかった、沙織と同時代の福島秀子や田中敦子らの作品を展示すると同時に、同館が2016年にリニューアルしたあと、個展やグループ展などでその活躍を見せた女性美術家たちのバラエティ豊かな展開、そして高松にゆかりの、洋画家・藤川栄子とニューヨークに活動拠点を置く依田順子の作品も紹介。沙織はじめ先人の女性美術家を顕彰するとともに、時代とともに駆け抜けていく逞しい女性たちの作品や姿を目の当たりにすることで、世代を越えて私たちの未来をも鼓舞されることだろう。

 また、常設展示室2では、漆芸家・明石朴景(1911~1992)と金工家の鴨政雄(1906~2000)の2名の代表作をはじめ、13作家による作品29点を展示することで、昭和初期に胎動した鮮烈な工芸運動や、戦後約10年に余る香川の意欲盛んな工芸家たちの仕事を紹介している。