グッチ製品が日本で初めて正式に紹介された1964年から60年目となる今年。グッチが新たなアートプロジェクトを発表した。
それが、グッチと日本の伝統工芸作家や現代美術家らとのコラボレーションプロジェクト。ヴィンテージの「グッチ バンブー 1947」ハンドバッグを用いて新たな作品を創り上げ、アップサイクルするというものだ。
「グッチ バンブー 1947」ハンドバッグは、上質な素材を手に入れるのが困難だった戦後期のイタリアで、ブランド創設者であるグッチオ・グッチとフィレンツェのグッチの職人たちが日本の竹を加工してバッグのハンドルにしたという歴史がある。いまやバンブーハンドルのバッグはグッチのアイコンとして知られる。
今回のプロジェクトで使用されるのは、主に1980年代から90年代に製造・販売された「グッチ バンブー 1947」ハンドバッグ60点。彫金家で人間国宝の桂盛仁とその弟子の北東尚呼(あい・なおこ)、塗師の渡慶次愛(とけし・あい)、陶芸家の中里博恒(なかざと・ひろつね)、写真家の森山大道、画家の八重樫ゆいと横山奈美が、唯一無二の「グッチバンブー 1947」ハンドバッグを創り上げた。
作品として完成した60点の「グッチ バンブー 1947」ハンドバッグは、8月2日から 9月23日まで、東京・銀座のグッチ銀座 ギャラリーにて開催される「Bamboo 1947: Then and Now バンブーが出会う日本の工芸と現代アート」展で一般公開。購入も可能だ。