EXHIBITIONS

Remaining Fragments: Yasutake Iwana, Yasuko Hirano, and Naoko Matsumoto

2024.06.04 - 06.23

岩名泰岳 あたらしい家 2022 油彩、砂、キャンバス 227.3 × 162.0 cm 撮影:上野則宏

平野泰子 Sending 2024 1167 × 910 mm 木製パネルにキャンバス、膠、石膏、油彩 Private Collection Courtesy of TEZUKAYAMA GALLERY

松本奈央子 Violet 2022 426 × 458 m 油絵具、膠、キャンバス

 CADAN 有楽町 新スペースで、岩名泰岳、平野泰子、松本奈央子による展覧会「Remaining Fragments: Yasutake Iwana, Yasuko Hirano, and Naoko Matsumoto」が開催されている。

 本展で紹介する3名の画家は、それぞれが異なる起点から導き出した独自の手法で絵画制作に取り組んできた。

 岩名は三重県伊賀市島ヶ原(旧・島ヶ原村)という山間集落にいまも残る土地の記憶やそこに生きる(生きた)人々の営みを描き残し、平野は自身の根底にある「風景」を起点に、3原色の絵具を塗り重ねる行為とそこから立ち上がるイメージや形を画面につなぎ止め、松本は手掛かりとなるモチーフを描画していく過程のなかで作家の琴線に触れた色彩と形を抽出ように描き切る。

 本展は、3名が対話を重ねていくなかで浮かび上がった「記憶の断片(残余)」という共通認識のもと構成されている。