Ddass Vol.1

　ABAB UENOで、マイペースにアートの新しいフォームをつくるプロジェクト「マンマンデー」の第1弾企画として「Ddass vol.1」が開催されている。

　マンマンデーとは、2024年より石毛健太、多田恋一朗、山田悠太朗が始めたマイペースにアートの新しいフォームづくりを実践するアートプロジェクトだ。「Drawing duplication acquisition slow system（ドローイング複製取得低速システム）」のアクロニムであり、作家が制作の過程、思考の実験、あるいは何でもないふとした瞬間に描くものたち、通称「ドローイング」にフォーカスした企画となっている。マンマンデーはこれらドローイングをトレーディングカードにし、会期中に会場で自動販売機で販売している。

　現在、カプセルトイの自動販売は複合商業施設の空きスペースなどを埋め尽くし、さらにはインバウンド市場の商機としても注目を集めている。マンマンデーは「Ddass」を通じて、複雑化する現代美術のある種の手がかりや導線、新しい流通による新しい鑑賞者の獲得を目指す。

　参加アーティストは、石毛健太、磯村暖、磯崎隼士、小宮りさ麻吏奈、多田恋一朗、だつお、名もなき実昌、原田茉琳、藤田紗衣、ぼくらとみんなは生きている、丸山太郎、三瓶玲奈、迎英里子、本山真帆、山田悠太朗、吉田山。