EXHIBITIONS

民藝 MINGEI―美は暮らしのなかにある

塗分盆 18世紀/染付羊歯文湯呑、染付蝙蝠文湯呑、染付雨降文猪口 肥前有田 18-19世紀 日本民藝館蔵 Photo: Yuki Ogawa

スリップウェア鶏文鉢 イギリス 18世紀後半 日本民藝館蔵 Photo: Yuki Ogawa

スリップウェア角皿 イギリス 18世紀後半-19世紀後半 日本民藝館蔵 Photo: Yuki Ogawa

 東広島市立美術館で、「民藝 MINGEI―美は暮らしのなかにある」が開催されている。

 およそ100年前に思想家・柳宗悦が説いた民衆的工藝、「民藝」。日々の生活のなかにある美を慈しみ、素材やつくり手に思いを寄せる。この「民藝」はいま改めて必要とされ、私たちの暮らしに身近なものとなりつつある。

 本展では、民藝について「衣・食・住」をテーマにひも解き、暮らしで用いられてきた美しい民藝の品々、約150件を展示。また、いまに続く民藝の産地を訪ね、そこで働くつくり手と、受け継がれている手仕事も紹介する。

 さらに、2022年夏までセレクトショップBEAMSのディレクターとして長く活躍し、現在の民藝ブームに大きな役割を果たしてきたテリー・エリス/北村恵子(MOGI Folk Art ディレクター)による、現代のライフスタイルと民藝を融合したインスタレーションも見どころのひとつだ。