EXHIBITIONS

モネ 連作の情景

藤の習作 1919〜20年 油彩、カンヴァス 100.0 × 200.5 cm ドゥルー美術歴史博物館
Musée d'art et d'histoire de Dreux, © F. Lauginie

 大阪中之島美術館で「モネ 連作の情景」が開催されている。

 印象派を代表する画家の1人、クロード・モネ(1840 - 1926)は、自然の光と色彩に対する並外れた感覚を持ち、柔らかい色使いとあたたかい光の表現を得意とし、自然の息遣いが感じられる作品を数多く残した。

 1874年に第1回印象派展が開催されてから150年の節目を迎えることを記念し、国内外のモネの代表作約70点が一堂に会す本展では、モネの代名詞として日本でも親しまれている〈積みわら〉〈睡蓮〉などをモチーフとした「連作」に焦点を当てながら、時間や光とのたゆまぬ対話を続けた画家の生涯を辿る。

 また、サロン(官展)を離れ、印象派の旗手として活動を始めるきっかけとなった、日本初公開となる人物画の大作《昼食》を中心に、「印象派以前」の作品も紹介し、モネの革新的な表現手法のひとつである「連作」に至る過程を追う。展示作品のすべてがモネ作品となる会場では、壮大なモネ芸術の世界を堪能することができる。