EXHIBITIONS

Thirty Years: Written with a Splash of Blood

2024.01.20 - 03.10

展示風景

 BLUMで、設立30周年を記念し「Thirty Years: Written with a Splash of Blood」が開催されている。

 ロサンゼルス、東京、ニューヨークで開催される本展は、ギャラリーの歴史に新たな1ページを刻む企画として、ティム・ブラムと戦後日本美術史家・吉竹美香の共同キュレーションにより、1960年代から今日までの日本美術を世代間や分野を横断して紹介する試みとなる。本タイトルは、国家的アイデンティティ、自己実現、輪廻転生といったテーマに触れた有名な三島由紀夫による四部作「豊饒の海」の第二巻「奔馬」の一節から名付けられた。

 本展は、奈良美智や村上隆の展覧会をはじめ、2012年の「太陽へのレクイエム: もの派の美術」展、「パレルゴン: 1980年代、90年代の日本美術」展など、BLUMが国内外のアーティストたちと画期的な活動を展開するきっかけとなった40年前のブラムの初来日を振り返り、具体、もの派、スーパーフラットといったムーブメントから今日に至るまでの重要な日本人作家たちによる大戦直後から現代までの数十年にわたる作品群を紹介する。