EXHIBITIONS
松山しげき「これは人間ですか?」
銀座 蔦屋書店(FOAM CONTEMPORARY)で松山しげきの個展「これは人間ですか?」が開催されている。
松山は、1998年よりイラストレーターとして制作活動を開始し、2011年以降はよりコンセプチュアルな作品制作を行う為にアーティストへと転身。現在は、国内外のギャラリーにて絵画・彫刻・インスタレーション作品を中心に発表している。インターネット上にアップロードされた人物の写真の目だけをトレースし、輪郭はモデルの人物とは全く異なる姿で幾何学模様のようなダズル迷彩を用いて描かれたポートレート作品《Portrait of dazzle》は、インターネットの匿名性や情報の不確かさが及ぼす危険性を表現した松山の代表作と言える。
本展のタイトル「これは人間ですか?」は、近年ネット上でよく目にする人間のように振る舞う「ボット」を警戒し、電子掲示板上に投げかけられた質問からつけられた。本展では《Portrait of dazzle》のほか、そこから派生しボットをテーマにした作品《Portrait of dazzle(bot)》と、フェイクニュースの拡散をテーマにした新作《Clipping》を発表。テクノロジーの進化とともにAI技術も、生活とは切り離せない存在となった昨今で、技術や情報をどう取り扱うのかを鑑賞者に問いかけるような作品群が展示されている。本展に際し、勝山は以下のステートメントを発表している。
「ボットをテーマにした作品《Portrait of dazzle(bot)》は発表から約1年半経ち全部で十数点の作品が存在するが、いままで公式にはこの作品を説明したことはなかった。本展では簡単な作品説明とともに、改めて過去の発表同様にポートレートシリーズと並べて展示し、さらにボットシリーズの新作としてフェイクニュースの拡散をテーマにした《Clipping》を発表する。これは、フェイクニュースの拡散初期段階においてボットを使い偽情報の信用度を高めたり、AI生成を併用し文脈から切り離したりする事象を、既存の絵画の一部を切り抜くことで表現した作品となる。この新作では、作品制作の初期段階から対話型AIの『ChatGPT』と相談をしながら作品イメージをつくった。私とChatGPTとの対話の記録をプリントでも用意しているので、あわせて鑑賞してほしい」。
松山は、1998年よりイラストレーターとして制作活動を開始し、2011年以降はよりコンセプチュアルな作品制作を行う為にアーティストへと転身。現在は、国内外のギャラリーにて絵画・彫刻・インスタレーション作品を中心に発表している。インターネット上にアップロードされた人物の写真の目だけをトレースし、輪郭はモデルの人物とは全く異なる姿で幾何学模様のようなダズル迷彩を用いて描かれたポートレート作品《Portrait of dazzle》は、インターネットの匿名性や情報の不確かさが及ぼす危険性を表現した松山の代表作と言える。
本展のタイトル「これは人間ですか?」は、近年ネット上でよく目にする人間のように振る舞う「ボット」を警戒し、電子掲示板上に投げかけられた質問からつけられた。本展では《Portrait of dazzle》のほか、そこから派生しボットをテーマにした作品《Portrait of dazzle(bot)》と、フェイクニュースの拡散をテーマにした新作《Clipping》を発表。テクノロジーの進化とともにAI技術も、生活とは切り離せない存在となった昨今で、技術や情報をどう取り扱うのかを鑑賞者に問いかけるような作品群が展示されている。本展に際し、勝山は以下のステートメントを発表している。
「ボットをテーマにした作品《Portrait of dazzle(bot)》は発表から約1年半経ち全部で十数点の作品が存在するが、いままで公式にはこの作品を説明したことはなかった。本展では簡単な作品説明とともに、改めて過去の発表同様にポートレートシリーズと並べて展示し、さらにボットシリーズの新作としてフェイクニュースの拡散をテーマにした《Clipping》を発表する。これは、フェイクニュースの拡散初期段階においてボットを使い偽情報の信用度を高めたり、AI生成を併用し文脈から切り離したりする事象を、既存の絵画の一部を切り抜くことで表現した作品となる。この新作では、作品制作の初期段階から対話型AIの『ChatGPT』と相談をしながら作品イメージをつくった。私とChatGPTとの対話の記録をプリントでも用意しているので、あわせて鑑賞してほしい」。