Sablo Mikawa 個展「I Will Survive」

　銀座 蔦屋書店 FOAM CONTEMPORARYで、Sablo Mikawaによる個展「I Will Survive」が開催される。

　Sablo Mikawaは膨張表現や古典絵画へのオマージュを用い、消防士や保安官などをモチーフに、現代における感情や物事をドラマチックに油彩で表現する作家。身体のパーツが膨張され、非現実的に強調されたシルエットを特徴とし、近年は人物の内面性に焦点を当て、時間や物語を感じさせる作品を制作している。

　本展では、サブロの代名詞である消防士をモチーフにした「Fire Man」シリーズの最新作と、レスキュー隊の女性や土木作業員等の働く人の姿をモチーフにした「Survive」シリーズを初公開する。「Fire Man」は、作家自身から生まれるネガティブな感情を打ち消す救済のシンボルとして描かれ、自身の心の闘いを表現している。

「Survive」シリーズでは、歴史画の寓意的な表現方法をオマージュしており、自己の内面や社会生活のなかで起こる、あらゆる困難や逆境に立ち向かう意志をもちサヴァイブする人々を描いているという。また、油彩作品に加えて、土木作業員をモチーフとした「Survive」シリーズの版画作品も発表する。