EXHIBITIONS

竹之内祐幸作品展「Warp and Woof」

2023.10.06 - 11.18
 PGIで、竹之内祐幸による作品展「Warp and Woof」が開催される。

 竹之内は1982年東京生まれ。2008年日本大学芸術学部写真学科卒業後、写真家として本格的に活動を開始する。都市の風景、花や草木などの自然、身の回りの何気ない日常、親しい友人たちなどを被写体とした写真を撮影している。孤独との対峙や社会との距離の認識といった、見落とされがちな、個人が身につけている身振りを作品において浮かび上がらせることで、多様性、同一性とは何かを問いかけている。独特の柔らかな視線と静かな観察眼で、等価に存在することの美しさを炙り出す。

 本展では、縦糸と横糸や、物事の基礎(的な要素)などの意味を持つ「Warp and Woof」というタイトルのもと新作を発表する。 横方向へと展開する本作は、いままでの作品では削ぎ落とされていた、物事の基本的なあり方としての連続性を表している。また、漠然と同じ場所や時間が並ぶだけではなく、いくつかの異なるシーンが入り込むことで、思い込みや錯覚、物事を見る視座の揺らぎを見せ、それは同時に展示される、複数の音、映像を組み合わせた作品によって視覚だけではない体験として表現されているという。