EXHIBITIONS

デュフィとローランサン ─ モードに触れた二人 ─

ラウル・デュフィ 風景 

 ギャルリーためながで「デュフィとローランサン ─ モードに触れた二人 ─」が開催されている。

 20世紀初頭のパリを舞台に活躍した画家ラウル・デュフィとマリー・ローランサン。ふたりが活躍した時代は、美術、音楽、文学、ファッション、それぞれが互いに影響し合いながら新たな価値の創造を強く求めた時代と言える。女性をコルセットから解放したデザイナーのポール・ポワレは、デュフィがデザインした明るく洒脱な布地を用いて優雅なドレスを生み出しモード界を席巻した。また、女性美を追求するローランサンは、シャネルを纏った社交界の婦人の肖像画を柔らかなパステルトーンで描き人気を博した。

 本展では、20 世紀初頭に流行した革新的なパリのモードと二人の画家の関連性に着目し、ラウル・デュフィとマリー・ローラサンの作品約30点を紹介する。ファッションの芸術性が追及された時代に生き、自由かつ多様に表現を深めていった画家二人の作品を鑑賞できる展覧会となっている。