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アートとファッションがロンドンで交差する。ジョナサン・アンダーソンがキューレーションする「オン・フット」へ

自身の名を冠したブランド「JW アンダーソン」を率いるとともに、「ロエベ」のクリエーティブ・ディレクターも務めるファッションデザイナー、ジョナサン・アンダーソン。アートへの深い造詣でも知られる彼がキューレーションするエキシビション「オン・フット」が、現在ロンドンのギャラリー、オファー・ウォーターマンで開催されている。会期は10月28日まで。芸術とファッション、そしてロンドンの街が交差する、ユニークで興味深い展示となっている。

文=坂本みゆき

展示風景より。右から「JWアンダーソン」Look06(MSS23)、フロリアン・クルーワー《Flamboyant》(2020)、デヴィッド・ホックニーの《Mo in Carennac》(1971)

キューレターでありながら、自らのデザインも鑑賞者として参加

 ジョナサン・アンダーソンは北アイルランド出身のロンドンを拠点とするファッションデザイナーだ。2008年のロンドン・ファッション・ウィークでデビューを飾って以来、マスキュリニティとフェミニ二ティを融合させて現代的に解釈した独創的な服作りで第一線を走り続けている。2013年にはスペインの高級ファッションハウス「ロエベ」のクリエーティブ・ディレクターに就任し、2018年からは同ブランドの取締役も兼任している。

ジョナサン・アンダーソン
Courtesy of JW Anderson

 16年には「ロエベ財団クラフトプライズ」をスタートさせて自ら審査員も務めている。19年からはロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館の評議員の一員になり、また23年にイギリス全土の美術館を対象に、知名度がまだあまり高くないアーティストの作品取得をサポートする「JWアンダーソン・コレクションズ基金」も設立。2月にはその最初の支援美術館として北イングランドのヘップワース・ウェイクフィールドを選出している。

ロンドンを散歩するようなアート鑑賞

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