キューレターでありながら、自らのデザインも鑑賞者として参加
ジョナサン・アンダーソンは北アイルランド出身のロンドンを拠点とするファッションデザイナーだ。2008年のロンドン・ファッション・ウィークでデビューを飾って以来、マスキュリニティとフェミニ二ティを融合させて現代的に解釈した独創的な服作りで第一線を走り続けている。2013年にはスペインの高級ファッションハウス「ロエベ」のクリエーティブ・ディレクターに就任し、2018年からは同ブランドの取締役も兼任している。
16年には「ロエベ財団クラフトプライズ」をスタートさせて自ら審査員も務めている。19年からはロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館の評議員の一員になり、また23年にイギリス全土の美術館を対象に、知名度がまだあまり高くないアーティストの作品取得をサポートする「JWアンダーソン・コレクションズ基金」も設立。2月にはその最初の支援美術館として北イングランドのヘップワース・ウェイクフィールドを選出している。