晴れときどきライカ── 逆逆たかり行動とダダイズム

　ライカギャラリー東京で、落合陽一による個展「晴れときどきライカ── 逆逆たかり行動とダダイズム」が開催されている。

　本展では「逆の逆たかり行動」に着目しているという。「逆たかり行動」という概念は，動物が食べ物を手に入れようと何らかの活動を行う姿を描くもの。猫のように逆たかり行動を持たない生き物を通じて、「質量に固定した日常」から自由なデジタルデータが物化のプロセスを繰り返す姿を描く試みから、無為計算機自然の元で逍遥遊に振る舞っている姿を描き出す。

　落合の人生につねに付随するダダの精神は、無秩序で非論理的な表現を通じて新たな相互接続性を生み出すことを目指しているという。逆たかり行動の精神は、日常的に直面する二元性の問題に対する新たな視点を提示するという。この多元的な世界で，すべては曖昧に相互接続し、実在・非実在に関わらないすべてのものたちが，交錯するその響きのなかで物化を繰り返し、微睡を生み出していく。