EXHIBITIONS
諸角拓海「土遊び -Tsuchiasobi (Clay play)-」
THE LOOP GALLERYで、諸角拓海による日本での初個展「土遊び」が開催されている。
諸角は、1995年東京都生まれ。幼少期よりアラブ首長国連邦やアメリカ、中国など日本以外の国で過ごすなかでアーティスト活動を開始する。2021年にオスロ国立芸術大学大学院美術研究科で修士号を取得。現在、ノルウェーを拠点に制作活動を行っている。
諸角は、古代/縄文土器に始まり、土を使った美術的な探求は日本の原点であると考えており、自身にとって特別なメディウムである土を視覚的な表現手段として用いた幅広いスケールでの立体作品を制作している。また、窯のなかでの物質的な変化を捨象せずに受け入れる表現により、諸角がこれまでの海外生活のなかで、つねに抱いてきた「自分が日本人の変異種である」という感覚を、植物の細胞に見られる変形現象「綴化」と重ね、作品に投影している。
今年の夏、諸角は本展に向けて信楽で作品を制作した。今回注目した「焼締め技法」は、信楽でよく用いられ、高温で焼き締められた作品から浮かび上がる長石が特徴と言える。本展では、日本古来の技法から得たインスピレーションと、海外で培った感性とを融合させた新作を、オスロで制作した作品とあわせて展示する。
諸角は、1995年東京都生まれ。幼少期よりアラブ首長国連邦やアメリカ、中国など日本以外の国で過ごすなかでアーティスト活動を開始する。2021年にオスロ国立芸術大学大学院美術研究科で修士号を取得。現在、ノルウェーを拠点に制作活動を行っている。
諸角は、古代/縄文土器に始まり、土を使った美術的な探求は日本の原点であると考えており、自身にとって特別なメディウムである土を視覚的な表現手段として用いた幅広いスケールでの立体作品を制作している。また、窯のなかでの物質的な変化を捨象せずに受け入れる表現により、諸角がこれまでの海外生活のなかで、つねに抱いてきた「自分が日本人の変異種である」という感覚を、植物の細胞に見られる変形現象「綴化」と重ね、作品に投影している。
今年の夏、諸角は本展に向けて信楽で作品を制作した。今回注目した「焼締め技法」は、信楽でよく用いられ、高温で焼き締められた作品から浮かび上がる長石が特徴と言える。本展では、日本古来の技法から得たインスピレーションと、海外で培った感性とを融合させた新作を、オスロで制作した作品とあわせて展示する。

