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EXHIBITIONS

乾真裕子「玉繭」

2023.09.01 - 09.24

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 EUKARYOTEで乾真裕子による個展「玉繭」が開催される。

 乾は1997年大阪府生まれ、東京藝術大学大学院美術学部先端芸術表現専攻を修了。フェミニズムやクィア理論を手がかりに、自身の身体を用いた映像およびパフォーマンスを制作する。

 乾はこれまで自分の身体を通したパフォーマンスによって、日常に潜んだジェンダー規範への違和感や、セクシュアルアイデンティティに関する問いを提示してきた。本展のタイトルである「玉繭」は、2匹以上のカイコが共同してひとつの繭をつくったものを意味する。哲学者のエマヌエーレ・コッチャは、繭は自己を変様させる空間であると同時に世界をも変様(メタモルフォーゼ)させる空間であると言う。乾の芸術実践は、つねに自らの姿を変えたり属性を撹乱したりしながら自己と世界の再構築を試みる点で、繭の運動に似ていると言える。

 乾にとって初個展となる本展は、映像、写真、オブジェの展示とともに、会期中でのトークイベント、パフォーマンスによって、変わり続ける身体が描き出す自己変様の可能性を探り、世界の再構築を試みる。本展の各作品は、異なる内容を映しながらも、「玉繭」のように乾の変様する身体が表す多彩な生き様の共在を仄めかす。