EXHIBITIONS

ARKO2023 谷原菜摘子

メインビジュアル(大原美術館提供)

 大原美術館 工芸館(棟方志功室)で 「ARKO2023 谷原菜摘子」が開催されている。

 谷原菜摘子は1989年埼玉県生まれ。兵庫県在住。2021年に京都市立芸術大学美術研究科博士後期課程美術専攻を修了。ベルベットに、油彩やアクリル絵具、スパンコールや金属粉を用いて描画し、特異なイメージを表出させる。これまでの受賞歴として、京都府文化賞奨励賞(2021)、咲くやこの花賞 美術部門(2020)、京都市芸術新人賞(2018)、VOCA展奨励賞(2016)、絹谷幸二賞(2015)などがある。

 ARKO(アルコ、Artist in Residence Kurashiki, Ohara)は、若手作家の支援、大原美術館の礎を築いた洋画家・児島虎次郎が使用したアトリエの活用、倉敷からの発信を目指し、同館が2005年度より実施しているアーティスト・イン・レジデンス事業だ。公募により選出した作家が、最長3ヶ月間倉敷に滞在し、児島虎次郎が活動の拠点とした無為村荘内のアトリエにて制作を行う。完成した作品は、大原美術館にて公開。

 谷原は 「ARKO2020」の公募で招聘作家として選出されたが、感染症拡大の影響によって延期となってしまった。今回、 「ARKO2023」として改めて滞在制作を行った谷原。本展では、その完成作を大原美術館 工芸館(棟方志功室)にて公開している。