EXHIBITIONS
菅 木志雄展「ものでもなく場でもなく」
小山登美夫ギャラリーでは、菅木志雄の新作展「ものでもなく場でもなく」を開催いたします。
菅は1944年岩手県生まれ。60年代末~70年代にかけて起きた芸術運動「もの派」の主要メンバーとして活動した、戦後日本美術を代表するアーティストのひとりだ。インド哲学などの東洋的思想に共鳴した自身の哲学をもとに、石や木、金属といった「もの」同士や、空間、人との関係性に対して様々なアプローチをしかけ、「もの」の持つ存在の深淵を顕在化すべく作品制作を続けている。
本展の新作《渡縁柱》は、白い板に多くの小さい木片が点々と配置され、さまざまに選ばれた2点の木片の上に青い細長い角材が渡っている。そこに渡る角材が斜めに複雑に交差しており、不安定なような、それでいて美しい、不思議な光景が現れている。
また新作インスタレーションは、ギャラリー奥スペースの床全体に、二つに折られた四角い白い紙をたくさん配置。その一つひとつが空間をとりこむ。またそれぞれの置かれている位置関係のちょっとしたずれや、折られ方の差異が影響しあってまるで見えない無限のリズムやエネルギーを放つように存在し、見慣れた素材である一般的な紙を、まるで初めて見るものであるかのうように再構成している。
菅は1944年岩手県生まれ。60年代末~70年代にかけて起きた芸術運動「もの派」の主要メンバーとして活動した、戦後日本美術を代表するアーティストのひとりだ。インド哲学などの東洋的思想に共鳴した自身の哲学をもとに、石や木、金属といった「もの」同士や、空間、人との関係性に対して様々なアプローチをしかけ、「もの」の持つ存在の深淵を顕在化すべく作品制作を続けている。
本展の新作《渡縁柱》は、白い板に多くの小さい木片が点々と配置され、さまざまに選ばれた2点の木片の上に青い細長い角材が渡っている。そこに渡る角材が斜めに複雑に交差しており、不安定なような、それでいて美しい、不思議な光景が現れている。
また新作インスタレーションは、ギャラリー奥スペースの床全体に、二つに折られた四角い白い紙をたくさん配置。その一つひとつが空間をとりこむ。またそれぞれの置かれている位置関係のちょっとしたずれや、折られ方の差異が影響しあってまるで見えない無限のリズムやエネルギーを放つように存在し、見慣れた素材である一般的な紙を、まるで初めて見るものであるかのうように再構成している。