EXHIBITIONS

モーリス・ヨーステン「トランシエンス ーうつろうものー」

Maurice Joosten Transience

2023.06.09 - 07.08

Maurice Joosten Firmamen 2022-23

 void+で、モーリス・ヨーステンの個展「トランシエンス ーうつろうものー」が開催されている。

 モーリス・ヨーステンは1962年オランダ生まれ。アムステルダムのアートアカデミーで現代彫刻を学び、ロイヤルアカデミーオブビジュアルアーツのフェローシップを修了。流線型のフォルムが特徴的な彫刻を制作し、日本では汐留のパナソニック東京本社のパブリック・アート作品でも知られている。

 本展では、2006年から始まったセンティングデザイナー(香りの空間演出デザイナー)としての活動にフォーカス。フランキンセンスが香る会場では、彫刻がフレグランスのディフーザーとしての機能も果たす「香りの彫刻」と形容される作品群が発表される。

 視覚と嗅覚の相互作用の探究のすえに生み出された、風を感じさせる軽やかな線の彫刻とうつろいゆく香りを堪能できる空間となっている。