フランシス・ベーコン制作の秘密に迫る。「フランシス・ベーコン バリー・ジュール・コレクションによる」(神奈川県立近代美術館 葉山)
20世紀でもっとも重要な画家のひとりであるフランシス・ベーコン(1909〜1992)。その制作の秘密に迫る展覧会「フランシス・ベーコン バリー・ジュール・コレクションによる」が、神奈川県立近代美術館 葉山で開催される。
本展は、生前のベーコンと深い交流のあったバリー・ジュールのコレクションで構成されるもの。日本初公開となる作品や資料を含め、シュルレアリスムの油彩画から「教皇」シリーズ、ドローイング、晩年の自画像、そして写真や書籍に色をつけたり線を描いたりした作品などを展示する。
なお会期中には、コレクション展「イギリス・アイルランドの美術-描かれた物語」も同時開催。ベーコンが暮らしたイギリスとアイルランドの美術を知る貴重な機会にもなる。
会期:2021年1月9日〜4月11日
会場:神奈川県立近代美術館 葉山 展示室2-4
住所:神奈川県三浦郡葉山町一色2208-1
電話番号:046-875-2800
開館時間:9:30〜17:00 ※入館は16:30まで
休館日:月(ただし1月11日は開館)
料金:一般 1200円 / 20歳未満・学生 1050円 / 65歳以上 600円 / 高校生 100円
同時開催:コレクション展「イギリス・アイルランドの美術-描かれた物語」
香りの歴史にふれる。「香りの器 高砂コレクション 展」(パナソニック汐留美術館)
人類の誕生とともに始まった香りの文化。古代から20世紀まで、世界各地の香りの器が集う展覧会「香りの器 高砂コレクション 展」がパナソニック汐留美術館で行われる。
本展では、古代オリエントの香油壺から、近代ヨーロッパの華やかな陶磁器やガラス製の香水瓶、そして香道の道具類に見られる漆工芸品や陶磁器、金工品による香炉や香合といった日本の伝統的な香りの器など、高砂香料工業株式会社のコレクションから約240点を一堂に紹介。これらの工芸作品を通じ、人類の文明とともに発展してきた香りの歴史にふれる。
また、香りを想起させる貴婦人の肖像画や、アール・デコ時代を象徴する椅子や照明器具などの作品も国内の美術館から特別出品。香りの器と深く関連づく同時代の絵画やデザインにも注目してほしい。
会期:2021年1月9日〜3月21日
会場:パナソニック汐留美術館
住所:東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4階
電話番号:050-5541-8600
開館時間:10:00~18:00 ※入館は閉館30分前まで
休館日:水
料金:一般 1000円 / 65歳以上 900円 / 大学生 700円 中高校生 500円 / 小学生以下無料
絵本作家の日本で初めての本格的な展覧会。「アーノルド・ローベル」(PLAY! MUSEUM)
「がまくんとかえるくん」シリーズで知られる絵本作家、アーノルド・ローベルの創作を日本で初めて本格的に紹介する展覧会「アーノルド・ローベル」展が、東京・立川のPLAY! MUSEUMで開催される。
日本の小学校の教科書にも採用される、深い友情で結ばれたふたりのかえるの物語が描かれた絵本「がまくんとかえるくん」シリーズ。最初の本が出版されてから半世紀を経たいまも世界中で愛されている。
本展では、「がまくんとかえるくん」を中心とする約30冊の絵本を貴重な原画やスケッチ約200点とともに紹介。また展示内では、アニメーション作家の加藤久仁生が、がまくんとかえるくんの日常を描いたアニメーション作品《一日一年》も特別上映。「PLAY! 」のアートディレクターでもある菊地敦己が担当するポスターやチラシ、会場のグラフィック、図録、グッズなどもチェックしてほしい。
会期:2021年1月9日〜3月28日
会場:PLAY! MUSEUM
住所:東京都立川市緑町3-1 GREEN SPRINGS W3
電話番号:042-518-9625
開館時間:10:00〜18:00(入場は〜17:30)
休館日:会期中無休
料金:一般 1500円 / 大学生 1000円 / 高校生 800円 / 中・小学生 500円