カトウ×廖元溢×木津本麗 トリプル個展「SOLO SOLO SOLO Vol.5」

　biscuit galleryで、カトウ、廖元溢 （Liao Yuan Yi）、木津本麗の3人による展覧会「SOLO SOLO SOLO Vol.5」が開催されている。

　2022年4月より開始された「SOLO SOLO SOLO」は、新進気鋭の若手作家3名がギャラリーの1フロアずつを使い、同時に個展を行う企画であり、本展は第5弾の開催となる。1階にはカトウの展示「『王』と『王以外の王』の」が、2階には廖元溢 の展示「Nautical drawing in silence」が、3階には木津本麗の展示「星が光るとき」が行われている。

　カトウは2021年に東京藝術大学絵画科油画専攻を卒業し、23年に東京藝術大学大学院修士美術研究科油画を修了した。主な展覧会に「汐留ストリートフェスティバル・ピラーアートコンペティション」での制作展示や「アートアワードトーキョー丸の内2021」など。カトウは絵と物理的動きの関係や「意味すること」「選択すること」を意識して制作を行なっている。

　廖元溢は1994年台湾・台北市生まれ。2018年に国立台湾芸術大学芸術学部美術学科を卒業し、23年に京都芸術大学大学院立体造形を修了した。主な展覧会は、「grid」（biscuit gallery、2022）、「台湾新進作家展 」（ギャルリーヴィヴァン、2019）など。個人的な経験や記憶をテーマとした作品を制作しており、廖元溢は感情や概念がを非言語的に伝えることができるのではないか試みている。

　木津は1998年滋賀県生まれ。2023年に京都芸術大学修士課程芸術研究科美術工芸領域油画専攻を修了した。主な展覧会は「grid」（biscuit gallery、2022）、「ぎこちない感覚」（YOD TOKYO、2022）など。フェルトや油彩を用いた平面作品を制作している。