石川祐太郎個展「Punch-Drun」

　LAID BUGでは石川祐太郎の個展「Punch-Drun」が開催されている。

　石川は少年時代をアメリカで過ごし、2018年より制作活動を開始。 21年にはデンマーク・コペンハーゲン発のファッションブランドGANNIが主催するアートコンテストで「衣服とにおい」をテーマとした作品で選出され、同年12月にコペンハーゲンのGANNI本店にて作品が展示された。その後flotsam booksやPARCO MUSEUM TOKYOなどで作品展示している。

　海外の友人から衣服を譲り受けたことを契機に、衣服とワックスを用いた彫刻作品の制作を始めた石川は、パーソナルな記憶の象徴としての衣服をワックスで固形化させ、カーヴィングをほどこし、立体作品に昇華することを試みている。

　本展では、過重労働に苦しむ日本の会社員に焦点が当てられており、その象徴であるスーツやワイシャツのほか、石川のライフスタイルを象徴する様々なプロダクトを用いて、展示空間全体を使ったインスタレーションが展開されている。