小曽川瑠那展 「折織のけしき 2020 - 2023」

　Yu Harada（SYP GALLERY）で、小曽川瑠那による個展 「折織のけしき 2020 - 2023」が開催される。

　小曽川は1978年愛知県生まれ。2002年に武蔵野美術大学造形学部工芸工業デザイン学科プラスチックコースを卒業し、現在は岐⾩県⾼⼭市で活動している。経年劣化しないガラスを儚い命や記憶を保管するための記録媒体と捉え、命・記憶・⾵景など、⾒えないものや変化していくものをガラスで記録している。

　本展では、小曽川がコロナ禍で制作した作品を展示。 コロナ禍により、自身の取り巻く環境が変化し新たな視点が生まれたことを可視化し、記録する試みだという。

「変わりゆく環境や心境を劣化しないガラスの中で 『保管』することにより、過去の時間を永遠に閉じ込めることができる」と小曽川は言う。ガラスという素材と、時間をかけて蓄積された記憶が相まって、思考のかたちへと昇華した小曽川の作品を堪能する機会となる。