EXHIBITIONS

虚影蜃光 ー Shell of Phantom Light

2023.04.08 - 09.18

池田晃将 電光無量無辺香合 2021 撮影:中川暁文

池田晃将 Error :Brick 2020 画像提供:株式会社サキヤマデザイン

 金沢21世紀美術館のデザインギャラリーで池田晃将の個展「虚影蜃光 - Shell of Phantom Light」が開催されている。

 池田は1987年千葉県生まれ、石川県金沢市在住。2016年に金沢美術工芸大学大学院美術工芸研究科修士課程工芸専攻を修了し、19年には金沢卯辰山工芸工房漆芸工房を修了している。近年、「ポケモン×工芸展―美とわざの大発見―」(国立工芸館、2023年)、「超絶技巧、未来へ! 明治工芸とそのDNA」(岐阜県現代陶芸美術館、2023年)、「ジャンルレス工芸展」(国立工芸館、2022年)、「《十二の鷹》と明治の工芸―万博出品時代から今日まで 変わりゆく姿」(国立工芸館、2021年)、「和巧絶佳展-令和時代の超工芸-」(パナソニック汐留美術館、2020年)など、数々の展覧会で引っ張りだこの作家だ。

 本展では、池田が制作活動を始めてから約10年のあいだに生み出された作品が前後期に分けて全14点が紹介される。また、池田が金沢美術工芸大学在学中に発表した、自然界に存在する生物をベースに空想上の造形を生み出した「Neoplasia」シリーズのほか、鉱物標本、玩具や書籍など、本人の所蔵品も併せて展示。池田の創造の源泉をたどる展覧会となっている。