EXHIBITIONS

森山大道 光の記憶

2023.04.12 - 06.26

森山大道 犬の記憶 1982 Akio Nagasawa Gallery蔵
©Daido Moriyama Photo Foundation

森山大道 ヴィンセント・ブラックシャドウ 1974 島根県立美術館蔵
©Daido Moriyama Photo Foundation

森山大道 地平線〈何かへの旅・7〉 1971 東京工芸大学写大ギャラリー蔵
©Daido Moriyama Photo Foundation

森山大道 ハワイ 2007 森山大道写真財団蔵
©Daido Moriyama Photo Foundation

 島根県立美術館で、 「森山大道 光の記憶」が開催される。

 森山大道は1938年大阪生まれ。写真家・岩宮武二、細江英公のアシスタントを経て1964年に独立し、68〜70年には写真同人誌『プロヴォーク』に参加。「アレ・ブレ・ボケ」と形容されたハイコントラストや粗粒子画面の作風で急速に工業化が進んだ戦後の日本を撮影し、写真界に衝撃を与える。以降、ニューヨーク・メトロポリタン美術館やパリ・カルティエ現代美術財団で個展を開催するなど世界的に評価され、2018年にフランス政府より芸術文化勲章「シュヴァリエ」を、19年に写真のノーベル賞といわれるハッセルブラッド財団国際写真賞を受賞した。

 本展には、日本初の回顧展 「光の狩人 森山大道 1965ー2003」(2003、島根県立美術館ほか)以降20年間の活動も含めた約400点の作品と約200点の資料が集結。会場では、これらを森山の写真そのものを真正面からとらえ、写真全体を 「写真よさようなら 1964ー1973」「光の化石 1974ー1990」「街 1991ー2023」という3つの大きなうねりによって構成。さらに、展示室5の 「DAIDO ALBUM」では、島根県宅野で過ごした幼少期から数々の国際展に至るまでの活動にフォーカスした展示も用意されるという。