EXHIBITIONS

親鸞聖人生誕850年特別展「親鸞-生涯と名宝」

チラシビジュアル

重要文化財 顕智坐像 鎌倉時代 延慶3年(1310)栃木 専修寺

刺繡阿弥陀如来像 室町時代(15世紀)福井 誠照寺(3月25日~4月23日展示)

 京都国立博物館で、親鸞聖人生誕850年特別展「親鸞-生涯と名宝」が開催されている。

 親鸞は1173年京都生まれ。9歳で出家して比叡山で修行に励んだ。そして29歳で山を下り、法然上人の弟子となる。そこですべての人が平等に救われるという阿弥陀仏の本願念仏の教えに出遇うも、法然教団は弾圧を受け、親鸞も罪人として還俗させられ越後に流罪となった。

 その後、罪が赦された親鸞は、関東へ赴き長く布教に励み、やがて京都へと戻り晩年まで主著 『顕浄土真実教行証文類』(教行信証)や 「和讃」などの著作の執筆や推敲を重ねた。その90年の生涯と教えは、いまも多くの人を魅了して止まない。

 2023年は浄土真宗を開いた親鸞聖人の生誕850年にあたる。本展では親鸞の求道と伝道の生涯を、自筆の名号・著作・手紙を初め、彫像・影像・絵巻など浄土真宗各派の寺院が所蔵する法宝物を一堂に集め紹介している。