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NEWS / HEADLINE - 2017.11.6

アート界からもセクシャル・ハラスメントに抗議の声。シンディ・シャーマンら5000人超が公開書簡に署名

ハリウッドで大物プロデューサーや俳優のセクシャル・ハラスメントに対する告発が相次ぐなか、アート界でもセクハラに対して声が上がっている。5000人を超えるアーティスト、キュレーターらが公開書簡がウェブサイトで公表された。

「Not Sureprised」ウェブサイトより

 去る10月、現代アートの老舗雑誌である『Artforum』の共同発行人であったナイト・ランデスマンが性的嫌がらせで元従業員の女性から告発された。アート界に大きな衝撃を与えたこのニュースによって、ランデスマンは同発行人を辞職したが、事態はそれだけでは収束していない。

 シンディ・シャーマンやアニカ・イ、バーバラ・クルーガー、ミランダ・ジュライといった第一線で活動すアーティストをはじめ、10月末時点で5000人を超えるアーティスト、キュレーター、研究者らが共同で「Not Surprised(私たちは驚きません)」と題した公開書簡を公表した。

 同書簡では、「私たちは、アーティスト、芸術関係団体職員、アシスタント、キュレーター、ディレクター、編集者、教育者、ギャラリスト、インターン、学者、学生、ライターなどアートに従事する者です。そして、私たちは資金や機会をコントロールする権力者により、体を触られ、傷つけられ、嫌がらせをされ、子供扱いされ、蔑まれ、脅され、威圧されてきました。私たちは振りかざされる権力に脅され、制度への権利やキャリアアップの約束によって口をつぐんできました」と、これまでアート界で行われてきたセクシャル・ハラスメントの実態に言及。

 「一誌の有名雑誌からの一人の発行人の辞任は、より大きくより潜在的な問題、すなわち、倫理的な行動をないがしろにして継承されてきた権力構造を支えているアート業界を解決するものではありません。この業界では、同様の悪習が頻繁に、大規模に発生しているのです」(原文ママ)と現状を訴えている。

 また、「私たちは権力の乱用を見れば、声を上げ、機関と個人が真剣に私たちの懸念に対処するよう要求し、加害者の性別に関係なくこれらの事件を明らかすることを決意します」と表明。今後もセクハラに対してアクションを起こし続けていくことを明らかにしている。

 なお、同書簡はウェブサイトで全文公開されている。日本語にも翻訳されているので、詳細は公式サイトをチェックしてほしい。

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