今回で10回目の開催となる映像とアートの国際フェスティバル「恵比寿映像祭」は、展示や上映、ライブなどを複合的に行うことで、映像表現やメディアの発展と継承について考える場を生み出してきた。
今回の総合テーマは「インヴィジブル(見えないもの)」。イメージに溢れ「現実」が見えにくくなっているいま、写真や映像の特徴の一つである「不可視性」に注目することで、映像の未来の可能性を探っていく。
現段階での参加アーティストは、インターネット上で活動するラファエル・ローゼンダール(オランダ)や、新進気鋭作家のジェイ・チュン&キュウ・タケキ・マエダ(ドイツ)、日本で初紹介されるトゥーパインゾーオー(ミャンマー)など合計12組。
さらに今回は、こうした最新作家による作品や、1960年代の「エクスパンデッド・シネマ」(拡張映画)も登場。写真・映像専門の美術館ならではの、多様な上映形式の映像表現を紹介する。
同映像祭は、恵比寿地域の文化施設やギャラリーと連携プログラムを実施するなど、映像体験のいまに出会うことができる15日間となっている。