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MoMA、400点以上の写真コレクションをクリスティーズで売却へ

クリスティーズは2017年10月から18年4月にかけ、ニューヨーク近代美術館(MoMA)の写真コレクション400点以上をオークションで売却することを発表した。売却益は新たな作品購入資金に充てられる。

マン・レイ レイヨグラフ 1928 ©Christie's Images Ltd. 2017.

 「Photographs from The Museum of Modern Art」と題された一連のセールは、ニューヨーク近代美術館(MoMA)が所蔵している写真コレクションの中から、400点以上の作品を売却するもので、今年10月に開催される「MoMA: Pictorialism into Modernism」「MoMA: Henri Cartier-Bresson」を皮切りに、18年4月の「MoMA: Walker Evans」「MoMA: Tracing Photography's History」まで、7つのセールで構成されている。

 出品作品にはアルフレッド・スティーグリッツをはじめ、エドワード・スタインケン、マン・レイ、アンリ・カルティエ=ブレッソンなどが含まれており、なかでもマン・レイによる2点のフォトグラムは、それぞれ予想落札価格が20万〜30万ドル(約2200万〜3300万円)、15万〜25万ドル(1650万〜2780万円)となるなど、一連のオークションを牽引すると見られている。なお、MoMAは今回のオークションで得た利益の全額を、同館写真部門の作品購入資金に充てることを明らかにしている。

マン・レイ レイヨグラフ 1923 ©Christie's Images Ltd. 2017.

 今回のセールについて、クリスティーズ写真部門国際部長のダリウス・ハイムスは「今回のセールで出品される写真家の多くは学生にもおなじみのもので、世界的に愛されているアーティストばかり。美術館をサポートする貴重な機会であり、写真史の一部を手に入れるチャンスでもある」とコメントしている。

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