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ジャン=フレデリック・シュナイダーが東京で個展を開催。概念的な絵画の可能性を展望する

「ジャン=フレデリック・シュナイダー」展が東京・東神田のTARO NASUで開催される。本展は、60年代後半より画家として活動しているジャン=フレデリック・シュナイダーの画業をたどるもの。会期は7月6日〜8月4日。

ジャン=フレデリック・シュナイダー Rose 1984 © Jean-Frédéric Schnyder, Courtesy by the artist and Galerie Eva Presenhuber

 ジャン=フレデリック・シュナイダーは1945年スイス生まれの美術家。写真家として修行を積んだのち、ポップアートとコンセプチュアルアートの胎動に影響を受け、70年頃からは絵画を中心に制作している。

 シュナイダーはこれまで「態度が形になるとき」(1969)や、「ドクメンタ5」(1972)などといった国際的な展覧会に参加。「ドクメンタ5」の頃にはすでに本格的にペインターとしての活動を始めており、93年に開催されたヴェネチア・ビエンナーレのスイス館で発表された作品は、シュナイダー自身がスイス国内の国道をヒッチハイクしながら描いたという119枚の絵画だ。

 今回開催される「ジャン=フレデリック・シュナイダー」展は、70年代後半から90年代までに制作された絵画11点、リノカット版画のポートフォリオ1点が展示される。

 画面に描かれる多彩なモチーフと多様な表現からは「コンセプトのカタログ化」ともいえるシュナイダーの意図がうかがえる。本展は、絵画制作におけるコンセプチュアルアートの可能性を模索し続けたシュナイダーの足跡をたどるものとなるだろう。

ジャン=フレデリック・シュナイダー Blumen 1995-98 © Jean-Frédéric Schnyder, Courtesy by the artist and Galerie Eva Presenhuber

編集部

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