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メディア芸術の「時代(いま)」を体感。「第21回文化庁メディア芸術祭受賞作品展」が六本木ほかで開催

第21回文化庁メディア芸術祭の受賞作品が一堂に展示される作品展が、国立新美術館を中心に開催される。多彩な関連イベントや上映会なども予定。会期は2018年6月13日〜24日。

第20回文化庁メディア芸術祭受賞作品展の様子 提供=文化庁メディア芸術祭事務局

 文化庁メディア芸術祭はアート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門において優れた作品を顕彰するとともに、受賞作品の鑑賞機会を提供するメディア芸術の総合フェスティバル。海外・国内展開や創作活動支援等の関連事業を通じ、多様化する現代の表現を見据える国際的なフェスティバルへと成長を続けている。

第20回文化庁メディア芸術祭受賞作品展の様子 提供=文化庁メディア芸術祭事務局

 第21回となる本展では、世界98の国と地域から4192点に及ぶ作品の応募があり、厳正な審査を経て選ばれた全受賞作品170点以上と、功労賞受賞者の功績等を紹介する。優れたメディア芸術作品の数々と、国内外の多彩なクリエイターやアーティストが集う様々な関連イベントを通じて、メディア芸術の「時代(いま)」を感じることができる。

第20回文化庁メディア芸術祭受賞作品展の様子 提供=文化庁メディア芸術祭事務局

 国立新美術館の展示室では、4部門の受賞作品と功労賞の功績を一堂に展示。インスタレーションやグラフィック、映像作品に加え、ゲーム、ガジェットなどの体験型作品も展示される。

 アート部門で大賞を受賞したのは、チュニジアのHaythem ZAKARIAによる映像インスタレーション作品《Interstices / Opus Ⅰ – Opus Ⅱ》。優秀賞は菅野創とやんツーによるメディアインスタレーション《アバターズ》、日本の畒見達夫とスイスのダニエル・ビシグによるメディアインスタレーション《進化する恋人たちの社会における高速伝記》、折笠良による映像作品《水準原点》、中国のDAI Furenによる映像インスタレーション《Language Producing Factory》がそれぞれ受賞した。また、新人賞には会田誠の息子である会田寅次郎のメディアインスタレーション《I’m In The Computer Memory!》をはじめ、アメリカのGary SETZERによる映像作品《Panderer (Seventeen Seconds)》、スイスのYANOによるネットアート《The Dither is Naked》が受賞を果たした。

片渕須直「この世界の片隅に」 ©Fumiyo Kouno/Futabasha/Konosekai no katasumini Project

 さらに、アニメーションやマンガ作品を原画などの貴重な関連資料とともに紹介。マンガ部門の受賞作品・審査委員会推薦作品の全巻を自由に閲覧できるマンガライブラリーも設置される。また、アニメーション部門大賞の2作品、『この世界の片隅に』と『夜明け告げるルーのうた』の上映会や、多様な映像作品のスクリーン上映も予定されている。

 メディア芸術の多彩な表現に出会うことで、現代のメディア表現の高い芸術性と創造性が体感できる、貴重な12日間となるだろう。

編集部

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