日本を代表するテキスタイルデザイナーの一人、須藤玲子がデザインした約300匹のこいのぼりが会場を彩る展覧会「こいのぼりなう! 須藤玲子×アドリアン・ガルデール×齋藤精一によるインスタレーション」展覧会が、4月11日から5月28日まで国立新美術館で開催中だ。
須藤はフランスの展示デザイナー、アドリアン・ガルデールとコラボレーションし、これまでワシントンD.C. のジョン・F・ケネディ舞台芸術センターやパリのギメ東洋美術館にて、こいのぼりをモチーフとした作品を発表。
今回は2000平方メートル、天井高8メートルにおよぶ国立新美術館のもっとも大きい展示室を使った新しいバージョンとなる。このバージョンでは、ライゾマティクスの活動で知られる齋藤精一も参加。天井に貼った布を波打たせることにより、インスタレーション全体にダイナミックな動きを加えている。
作品が展示された空間では、京都を中心に活動するアート・デザインユニット「softpad」によるサウンドも流れ、来場者は床に置かれたソファに腰掛けゆったりとした時間を楽しめる。
また会場では、ワークシートを使って気軽にこいのぼりの制作が楽しめる体験コーナーも併設されるほか、こいのぼりに使われている布を実際に手に取り、各タイトルや産地の情報を知ることのできるコーナーも登場。
国立新美術館の展覧会では数少ない、入場無料の展覧会となる本展。気軽に足を運びたい。