ロームシアター京都に漂う、想像力を喚起する「Ghost」。文化庁メディア芸術祭京都展が開催

文化庁メディア芸術祭受賞作品を中心とする企画展、文化庁メディア芸術祭京都展「Ghost(ゴースト)」がロームシアター京都で開催される。会期は2018年1月14日〜2月4日。

津田道子 あなたは、翌日私に会いにそこに戻ってくるでしょう 「オープン・スペース 2016 メディア・コンシャス」展 展示風景(NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]、東京、2016) 写真:山本糾

 1997年から行われている文化庁メディア芸術祭では、東京での受賞作品展に加え、各地方でも受賞作品を中心とした作品の展示・上映が行われている。今回の京都展では「Ghost」をテーマに、過去の文化庁メディア芸術祭受賞作品15点に、本展のために制作された2点の作品を加え、紹介する。

Patrick TRESSET Human Study, 5 Robots Named Paul(5RNP) Photo:Steph Horak

 テーマに掲げられた「Ghost」とは、想像力を喚起するメディアの象徴。テクノロジーの発達のなか、時間や空間のギャップを埋めることで多くのものが切り捨てられている。本展ではその捨象されたものを含めた世界をとらえるために、想像力を喚起させる場としてのメディアを提示し、実在/不在の人間の姿を探る。

和田永 時折織成 -Weaving Records- Photos by Haruka Yoshida

 会場となるロームシアター京都内を「ぽっかり広がった異界への入り口」「覗き見る窓たち」「身体のない《演劇》の空間」「《イメージ》を集積する部屋」「記憶と記録、通り過ぎゆく通路」といった5つのフロアに分け展示。体験型作品、演劇型作品、映像作品、立体作品、アプリ・書籍など様々な形態の展示が点在する中を、鑑賞者が実際にめぐり、身体を通じて体感する構成となっている。

編集部

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