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第95回

椹木野衣が見た、 小泉明郎の個展「空気」

1976年群馬に生まれ国内外で映像を学んだ小泉明郎は、国際的な舞台で日本独特の要素と実験的な手法によって独自の映像表現を探究している。「MOTアニュアル2016 キセイノセイキ」展(東京都現代美術館)へ出品不可となった連作《空気》(2016)は、同館から徒歩圏内にあるギャラリー、無人島プロダクションにて発表された。アートにおける表現の自由と規制について議論を巻き起こした本作品を、椹木野衣がレビューする。

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第94回

パノラマで描く都市と自然の無境界。 椹木野衣が見た、青島千穂個展

グラフィックデザインソフトのIllustratorを使ったイラストレーション、アニメーション、彫刻といった幅広い方法で、独特の世界観を描き出してきた青島千穂。自然災害や都市の風景をモチーフに、彼女の表現が新たな展開を見せた京都カイカイキキ ポップアップギャラリーでの個展を、椹木野衣がレビューする。

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第93回

見え「な」い音の展覧会。 椹木野衣が見た、奥村雄樹「な」展

アーティストとして国際的な活動に数多く参加し、翻訳家としての顔も持つ、奥村雄樹。河原温との出会いに着想を得て制作された新作のサウンドインスタレーションを、京都市立芸術大学ギャラリー@KCUAで開催した個展「な」で発表した。オーディオドラマのみで構成された本展を、椹木野衣がレビューする。

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第92回

東京は未来的か? 椹木野衣が見た、「東京アートミーティングⅥ」

ジャンルを越えて新しいアートの可能性を探る展覧会シリーズ「東京アートミーティング」が東京現代美術館で開催された。第6回目を迎える今回は「東京」をテーマに、さまざまな領域のプロフェッショナルによる展示空間のキュレーションやアーティストが新作を発表。複雑化する都市・東京にフォーカスした本展を、椹木野衣がレビューする。

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第91回

複製で出会う神の声。 椹木野衣が見た、『初期シェーカー聖歌』

アメリカ・ニューヨークを拠点に活動し、テクノロジーと様々なメディアを駆使した演出で現代演劇の最先端を走る前衛劇団、ウスター・グループ。その初来日公演が2015年末に東京・青山のスパイラルホールで実現した。19世紀にアメリカで発祥したキリスト教団体「シェーカー」の聖歌のレコードをもとにした本作を、椹木野衣がレビューする。

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黒瀬陽平が見た、 震災と高校生を描くF/T15『ブルーシート』

2013年、東日本大震災で崩落しブルーシートで覆われていた崖を臨む、高校のグラウンドで上演された演劇作品『ブルーシート』。飴屋法水が作・演出を務めた本作には、舞台となった福島県立いわき総合高校の生徒10人(当時)が出演し、話題を呼んだ。15年秋に開催された「フェスティバル/トーキョー 15」に際し、東京・豊島区の元中学校を会場として再演が実現。元生徒を含む高校生たちのやりとりを通して震災を描いたこの作品を、美術家・美術評論家の黒瀬陽平が語る。

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第90回

増殖する「東北画」。椹木野衣が見た「東北画は可能か?」展

アートの中心地から遠く離れた地域で「絵を描くことは可能か?」という問いをきっかけに始まったプロジェクト「東北画は可能か?」。その現時点での集大成となる展覧会が、東京都美術館で開催されました。継続するこのプロジェクトのありようを、椹木野衣が読み解く。

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第89回

見えない橋を架ける。 椹木野衣が見た「突然、目の前がひらけて」

壁を隔てて隣接する、武蔵野美術大学と朝鮮大学校。2015年11月13日~11月21日、両校の学生・卒業生がこの壁を乗り越える橋を架けて両校のギャラリースペースをつなぎ、合同企画展「武蔵美×朝鮮大 突然、目の前がひらけて」を開催しました。武蔵野美術大学で講師を務めていたこともある椹木野衣が、このプロジェクトを語ります。

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第88回

「無重力アトリエ」で描かれる絵画とは? 椹木野衣が見た、「Facing west looking east? 牛波展」

中国の現代美術の新星として将来を嘱望されていた画家・牛波(ニュウ・ボ)。日本からニューヨーク、そして再び中国に戻っていた牛波が、ついに活動を本格化させています。 2015年9月24日~10月31日、北京の樹美術館で開催された「Facing west looking east? 牛波展」を、椹木野衣が読み解きます。

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第87回

「新潟」の歴史を解く。 椹木野衣が見た「水と土の芸術祭」

2015年7月18日~10月12日、新潟市全域で「水と土の芸術祭」が開催されました。四大公害病のひとつである「新潟水俣病」が発生してから、ちょうど50年。芸術祭は、私たちにどんな新しい観点をもたらしたのか? 椹木野衣が、髙橋伸行の展示「旅地蔵─阿賀をゆく─」から「水と土」の芸術祭の意義の核心に迫る。

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第85回

色彩と線を振り返る 。 椹木野衣が見た、「熊谷守一美術館30周年展」

豊島区立熊谷守一美術館で、2015年5月15日〜6月28日の初夏、「熊谷守一美術館30周年展」が行われた。その大胆な色彩と線の組み合わせは、野獣派や分割主義を彷彿とさせる。晩年の浮世離れした生活から「画壇の仙人」と呼ばれた熊谷守一。油絵、墨絵、書など合わせて100点以上が集う会場で、美術批評家・椹木野衣が思うこととは?

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