第82回

櫛野展正連載「アウトサイドの隣人たち」:キング・オブ・セルフビルド

ヤンキー文化や死刑囚による絵画など、美術の「正史」から外れた表現活動を取り上げる展覧会を扱ってきたアウトサイダー・キュレーター、櫛野展正。2016年4月にギャラリー兼イベントスペース「クシノテラス」を立ち上げ、「表現の根源に迫る」人間たちを紹介する活動を続けている。彼がアウトサイドな表現者たちに取材し、その内面に迫る連載。第82回は、35年以上の歳月をかけて独力で「理想宮」をつくり続ける饒波隆さんに迫る。

ここはアーティストがステップアップする「現場」。田村友一郎と志賀耕太が語る「ARTISTS’ FAIR KYOTO」の魅力

2018年以来恒例となっている「ARTISTS' FAIR KYOTO」(AFK)が2025年も開催される。アーティスト主導で展開される稀有なフェアは、アーティスト・オーディエンスの双方にとって、どんな魅力や効用があるのか。アドバイザリーボードとして展示と若手アーティスト推薦を担当する田村友一郎と、AFK2024に参加し「マイナビ ART AWARD」最優秀賞を受賞した志賀耕太に語り合ってもらった。

SPECIAL / PROMOTION

「Fire, Walked Against Us 火は我らに背いて」。ロサンゼルス近郊の山火事、現場からの最新リポート

2025年1月7日、米カリフォルニア州ロサンゼルス西部で山火事が発生した。火は高級住宅地パシフィック・パリセーズのほか、アルタデナ、シルマー、ウッドリー地区、ハリウッド・ヒルズにも広がり、LA史上もっとも甚大な規模の被害となった。1月31日には消防当局が山火事を鎮圧したと発表。しかし、復旧はその途に着いたばかりだ。ロサンゼルスのアートシーンへも長期間にわたる影響があるだろう。ロサンゼルス在住の廣李果に、いまの自身の周辺の状況について寄稿いただいた。

INSIGHT

PREMIUM

第30回

二人には「Space」が在る。平井直子が語る「Space In-Between:吉川静子とヨゼフ・ミューラー=ブロックマン」(大阪中之島美術館)

美術館の学芸員(キュレーター)が、自身の手がけた展覧会について語る「Curator's Voice」。第30回は、大阪中之島美術館で開催中の「Space In-Between:吉川静子とヨゼフ・ミューラー=ブロックマン」(〜3月2日)を取り上げる。個々のアーティスト・デザイナーであり、パートナー関係でもあった吉川とミューラー=ブロックマン。その二人を表す「Space」というワードはどのようなものか。この世界初となる大規模回顧展の開催経緯も含めて、担当学芸員の平井直子が語る。

過小評価されてきた女性アーティストたちに光を当てる。フランスの非営利団体「AWARE」の日本語セクションが開設

18世紀〜20世紀の女性アーティストたちを可視化するため、彼女たちの功績についてのコンテンツをウェブサイトで無料公開している「Archives of Women Artists, Research and Exhibitions」(AWARE)。そのウェブサイトの日本語セクションが開設され、記者発表会が東京都内で行われた。

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