「禅」は僧侶だけのものなのか
展覧会後半になると、視野はジブリの世界からさらに外側へと広がっていく。第4章「それぞれの禅」では、修行僧たちの日常生活を、実際に使われている生活用品などとともに紹介する。禅を坐禅や寺院のなかだけに存在するものとしてではなく、食事や掃除、仕事といった日々の営みのなかにも見出そうとするものだ。

ここで取り上げられるのが、禅を「ZEN」として海外に紹介した仏教学者・鈴木大拙、京セラを創業し、経営と人間形成を結びつけて考えた稲盛和夫、そして江戸時代を代表する禅僧で、独特の禅画でも知られる白隠慧鶴だ。
3人が遺した書やゆかりの品を通して見えてくるのは、禅が必ずしも僧侶だけのものではないということだ。それぞれ異なる立場にありながら、禅を自らの生き方や仕事へと引き寄せてきた人々の姿が示されている。



















